2008年01月23日

「やれんのか!!」三崎vs秋山戦の裁定が覆ったことについて

今回の裁定が覆ったことには、賛否両論いろいろとあるでしょう。

Youtubeなどで試合の動画を見ても、正直微妙なところですが、納得いくまで検証してみました。


今回の問題のポイント:
「“グラウンド状態”の相手への足による攻撃」



1.「やれんのか!!」ホームページ記載の公式ルール


(以下、原文)
■4点ポジションおよび“猪木-アリ状態”における足による加撃について

いわゆる頭部・顔面へのサッカーボールキック・踏みつけは反則とする。だが、頭部・顔面への膝による攻撃は反則ではない。



2.「4点ポジション」がどういう状態を指すか

大半の人が
 
 「両手、両膝を地面に接地した状態(いわゆる“四つんばい”)」

との認識に立っていると思いますが(僕もそう思ってました)、公式ルールでは、

『グラウンド状態において、両手両足など身体の部位4点がマットについた状態、いわゆる「4点ポジション」状態』と、記載されています。


両膝がついていなくても足の裏と両手がついていれば「4点ポジション」なんですね。
(↑これが旧PRIDEルールでの「4点ポジション」と異なる点かと思います)



Youtube等の試合動画で確認してみると、秋山選手が蹴られた瞬間は「両手がキャンバスから離れた、立ち上がり動作の途中」であったと思いますが、三崎選手が蹴りのモーションに入った時は、確かに秋山選手はまだ両手をキャンバスについていたように見えます。(片膝は上がってました)


参考↓
http://sakurachan.dip.jp/up/src/up8803.gif


よって、三崎選手の放った顔面へのサッカーボールキックは「4点ポジション」にある秋山選手に対する反則行為に該当する可能性が出てきます。



以上から、秋山選手の抗議自体は正当性がありそれによる裁定が覆ったことは、「ルール上」は正当性が確保されると思います。







ただ、今回の一連の騒動で

「ルールに忠実な裁定だ。素晴らしい!」
「総合格闘技もスポーツだ。だからルールに則って結果が覆ることも当然だ。」

などと考えた人がどれだけいたでしょう?


今回の結果がノーコンテストになり、6月に韓国で再試合をするようなことも書いてありましたが、主催者側にスポンサー(パチンコメーカー)、メディア(TBS)の圧力がかかったのは容易に想像できます。



僕は、格闘技は結局どれだけルールが整備され、安全性を追求し、スポーツ色が強くなっても、『人を傷つけ傷つけられることを前提としている』がゆえに、ルールでは規定しきれない試合の機微や、雰囲気・世界観が出てくると思います。

だから、そこにドラマ性が生じるし、魅力が生まれるのだと思うし、そういうところが好きなのです。



アリーナで30000人以上の観客が入るようになっても、格闘技は野球やサッカーのメジャースポーツと比べてもまだまだ発展途上。
当然見る側のルールに対する知識も意識もバラバラです。


だからこそ、今回の騒動で予想される反応というのを予想して、主催者側も決断をしてほしかったと思います。
これ以上格闘技離れが進まないことを祈ります


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